・・ 今どき湿原 ・・



花の少ない晩夏だけに、湿原に生き生きと咲く可憐な花を見るとホッとします。

湿原の多くは、
土砂崩れなどで表土が流され、下にあった不透水層が露わになり、
そこに水がたまって成立した、とのこと。

こんなふうにできた湿原は、阪神間にもいくつかあるようですが
残念なことに管理がイマイチ。

自治体によっては「特別保護地区」「天然記念物」と銘打って、大切に管理されたりしてますが
それも完ぺきとはいえない。

だから、放置されてるだけの湿原なんてもう、盗掘されようが、踏み込まれようが、お構いなし。

また
保護エリアはしっかりガードされてるのに、そこから外れると放ったらかし。
まさに「盗って」 と言わんばかり。

まぁそれは、当然といえば当然のことなのですが、

ふと訪れた湿原が
ボコボコに掘り返され、無残な穴ぼこエリアとなった現場を何度も目にし、呆然となったことも、、


ただでさえ、地球温暖化が進み、雨量も減ってきてるので
湿地がどんどんササに侵食されて、単なる笹原へと変わっていってる、という現状なのに


過酷な環境に耐えた植物たちが、来年も同じように花をつけてくれる保障など どこにもなく
そんな湿原を守るすべさえ、何一つ知らずして、、


ふと
心ない愛好家たちの餌食にされ、今はもう誰も顧みなくなった、ただ小さな花だけを残す「哀れ湿原」に佇んで
なんでか、えも言えぬ安堵感に満たされることがあるのです。


「もう大丈夫だからね。」って、、



湿原に咲く花(スライドショー)
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